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消費税の欠陥が混乱を拡大している

 消費税増税を前に、値上げをする企業と、値下げをする企業が入り乱れている
何でこんなことが起きるのか、という市民からの意見が19日にありました。
 すべての原因は消費税の欠陥にあります。消費税は、税の転嫁が保証されてい
ないことからこのような理解できない現象が生まれます。
 消費税法では、物価のなかに(現行)8%の消費税が含まれている、と考えろと
いうことになっていて、仕入れ等消費税を計算して、業者が納税しろ、となって
います。つまり、いくら(販売額)にするかは販売者の自由であり、国は、いくら
で販売されようが、その販売額から消費税を徴収するという仕組みだからです。
 業者は売れなければ商売になりませんから、力のある業者は消費税分を上乗せ
して販売できますが、力の弱い業者は消費税率があがっても上乗せできず、結果
として、仕入れ等で負担増となった分は自腹を切って負担する(利益を減らす)と
いう苦渋の決断に迫られるのです。
 消費税が導入されてから30年間この欠陥は正されずに推移し、税率が上がる
たびに問題を拡大していると言って良いでしょう。