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強引に、半ば騙して作られた公正証書契約を破棄

 十分な説明をしないで準備をすすめ、本人は理解できないことから
契約はしない、書面も作らないと断っているのに、「仮契約だから」
「いつでも解約できるから」と、裁判の判決に等しく、その書面一つ
で強制執行もできる力を持つ公正証書契約書を作らされてしまったと
いう相談を受け、6月11日、立川公証役場で、先の公正証書契約を
解除する新たな公正証書の認証を受け、この書面の写しを添えて、加
害者の一人の行政書士に、契約解除の書面を送りました。
 相談者の知人が主導し、その知人に依頼された行政書士が公正証書
づくりをすすめたもので、契約しようとする内容を法律の専門家とし
て十二分に説明し、本人の納得と理解を何度も確認し、又、公正証書
の持つ高度な法的な意味も十二分に説明することを怠った責任は極め
て重大と言わなければなりません。
 高齢者、認知症、相続などの相談が増え、今後、このようなことが
起こることは容易に想像できます。契約の正しい知識、後見人や相続
などの正しい知識を普及することがとても重要になってきています。